エアコンの取り付けを依頼したのに、量販店やエアコン業者から工事を断られる事があります。
どのような場合に、どういう理由で断られるのか…
断られた場合はどうすればいいのか…
依頼先によって対応できる工事とできない工事があるのでこれから説明していきます。
エアコン専用のコンセントがない場合
家電量販店や一部の工事会社は、エアコン用のコンセントがないと取り付け工事を断られる事があります。
ですが、6畳〜12畳用に対応するエアコンであれば100Vなので一般の家庭でよく使用するコンセントでも形状が合っていれば問題はありません。
(主に100Vのコンセントは平行型とアイエル型の二種類の形状があります)
では何故、エアコン専用のコンセントではないとエアコンを取り付けしてくれないのか…
それは、エアコンは通常の家電製品と比べて電力が高めで(ヒーター類と同等)、他の家電と併用して使用するとブレーカーが落ちやすいという事。
その際、稀にコンセント部分から発火する恐れがあるという事。
量販店はイメージが大事なので、万が一に備える意味で安全性を重視し、エアコン用のコンセントがないと取り付けを断ってきます。
最近ではエアコン専門の工事会社も断るケースが増えており、半分以上の会社は断ってくると思われます。
既に壁に設置されてある専用コンセント | 新たに増設した専用回路コンセント |
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エアコン専用のコンセントを作る場合
エアコン用のコンセントがないとエアコンが取り付けできないなら作るしかありません。
その工事の事をエアコン専用回路増設工事と言って、ブレーカーからエアコンの近くまで電線を這わせて新しくコンセントを増設します。
標準的な工事であれば大体¥15,000〜¥20,000ぐらいが相場で、10m以上の電線を使用する場合は延長料金がかかります。
エアコン専用回路工事について詳しい事はコチラの記事にも記載しています→【エアコン専用回路工事とは何か?エアコン専用コンセントについて】
しかし法的な義務はありませんので、個人で活動している工事業者だと一般のコンセントを延長して使用する場合もあります。
もしエアコン用のコンセントがない場合は事前に問い合わせをして確認する事をオススメします。
古いエアコンの取付工事は断られやすいです
新品と比べて中古エアコンの方が取り付け時にリスクがあります。
一度使用したエアコンを取り外して再度取り付けするだけでもエアコン本体に負担がかかり、かなり古いエアコンだと取り付けしてすぐにエアコンが故障する可能性もあります。
工事業者としては、エアコン本体の故障を工事の責任にされるリスクを避けるために、中古エアコンを取り付けしない業者もいます。
取り付けする業者も工事保証のみでエアコン本体に対する保証は基本的にありません。
また、エアコンの寿命は約10年とされているので、製造年から7年以上経過した中古エアコンの取り付けはオススメしません。
もし故障した場合、メーカーに部品が保有されていない可能性が高く修理ができなかったり、なにより電気代が高いからです。
中古エアコンの取り付けを考えられてる方は、中古エアコンの取付を依頼する際は「いつ壊れても仕方ない」と理解をした上でご依頼して下さい。
特殊なエアコン取り付け工事は断れる可能性がある
エアコン業者はベテランと新人の二人組の場合もありますが、基本的に一人で行動します。
そのため二人で作業が必要な工事だったり、エアコン業者として経験の浅い業者だと、特殊なエアコン工事を断ってくることがあります。
特に家電量販店の下請け業者だとエアコン工事に関する知識と経験が浅く、なにより責任感があまりないです。
もちろん中にはしっかりした下請け業者もいますが、エアコンを専門にしている工事業者や空調会社に比べるとやはりレベルが違います。
また悪質な業者だと難しい工事を断ってもらう為に、あえて高い見積書を作成する事があります。
難しい工事は面倒だから断られてもOK、依頼されても高い金額で見積もりしているからOK、と無責任な工事業者が存在するのも事実です。
インターネットや家電量販店でエアコンを購入したら、同時に取り付け工事を申し込みされる方が多いと思いますが、取り付け工事は専門のエアコン業者か空調会社に依頼する事をオススメします。
エアコンを専門にしてる業者は責任感があり、何より技術力が高いです。
インターネットで「地域+エアコン取り付け」と検索すれば幾つもエアコン業者がでてきますので、その中から信用できるエアコン業者を選ばれて下さい。腕に自信がある工事業者ほど工事保証を長くしているので、保証期間の長いところがおすすめです。