エアコン工事で使用する部材と、専門用語の説明
エアコン業者から工事内容の説明を聞いたけど、専門用語が多くてよく理解できなかったわ
エアコンの工事見積もり書をもらったけど、どの部材を意味するのか分からなかった・・・
エアコン業者も工事内容を説明するうえで、知らず知らずのうちに専門用語を使ってしまうことがあります。
こちらではエアコン工事でよく使われる言葉や、使用される主な部材とその説明をしていきますね。
エアコン工事でよく使われる用語一覧
配管パイプ
エアコンの室内機と室外機を繋ぐ部材で「配管」「パイプ」「冷媒管」と呼ばれます。
家庭用エアコンには2分3分配管と2分4分配管の二種類があり、容量の大きい(畳数の広い)エアコンには2分4分配管が使用されます。
電線ケーブル
室内機と室外機を繋ぐ電線の事を「VVFケーブル」「VA線」「連絡線」とも呼びます。
基本的にエアコン取付工事を依頼して電線代を請求されることはありません。
※専用回路工事の場合は別です
配管パイプ | 電線ケーブル |
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標準工事では4mの配管が含まれる場合がほとんどです |
白・黒・赤の線がケーブルの中に入っています |
ドレンホース
室内機に溜まっている水を室外に排出するホースで略して「ドレン」とも呼びます。
隠ぺい配管・先行配管(いんぺいはいかん・せんこうはいかん)
配管を壁の中に隠すように設置する場合に使われる言葉です。
壁の中に配管を通すことを「隠ぺい配管」、既に壁の中に配管が仕込まれている場合を「先行配管」と使い分ける業者もいます。
隠蔽配管(いんぺいはいかん) | ドレンホース |
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点検口から壁の中に入っている配管が見えます |
ドレンホースは長さが足りない時、継ぎ足す事ができます |
フレアー加工
配管の先端をラッパ状に加工する作業です。
エアコン移設の際などは新たに加工しなければガス漏れの原因となります。
パテ
粘土のような素材で配管を壁に通した後の隙間を埋めるのに使用する部材です。
フレアー加工 | パテ |
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フレアー加工しないと室内機と室外機に接続する事ができません |
配管の穴を塞ぐのに室内と室外にパテを使用します |
ガスチャージ
エアコンの中に残っているガスを全部出した後に、新しいガスを入れなおす場合は「ガスチャージ」と呼びます。
真空引き
配管の中を真空状態にする作業を「真空引き」と呼び、エアコン取付時に必要な作業です。
エアコンの取付工事を依頼した業者に「真空引き」を別途請求されるようであれば担当者を変えてもらうことをすすめます。
基本工事である作業の工程の一つを請求するのは悪徳な業者です。
ガスチャージ | 真空引き |
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ガスが規定量入っていないと効きが悪くなります |
画像は電動真空ポンプですが小型のポケロビというのもあります |
たて桟(たてさん)
エアコンの室内機は設置面に背板を固定して引っ掛けるように取付します。
その背板が設置面に取付できない場合に「たて桟」を使用します。
別名「タテサン」「室内機吊り金具」とも呼びます。
専用回路工事(せんようかいろこうじ)
エアコンを取り付けする場所にエアコン用のコンセントがない場合に「専用回路工事」をします。
別名「コンセント増設工事」「専用回路増設工事」とも呼びます。
室内機吊り金具(たて桟) | 専用回路工事 |
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室内機吊り金具は上下の部分で固定します |
ブレーカーからエアコンの位置までケーブルを引っ張ります |
モール工事
専用回路工事をする場合に電線を隠すカバーを「モール」と呼びます。
貫通スリーブ
エアコンの穴に筒状のスリーブを入れます。
モール工事 | 貫通スリーブ |
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見た目を良くする為のケーブルカバーです |
貫通スリーブは追加(オプション)工事になります |