エアコンの工事代(工事料金)は電話では分からない?
よくお客様から「エアコンの取付工事がいくらになるか教えて下さい」と聞かれます。
まず答えから申しますと、「おおよそ」の料金をお伝えすることはできますが、正確な工事料金をお伝えする事は難しいです。
エアコンを取付する現地状況によって設置方法が異なってくるので、お電話やメールで教えていただく情報だけでは正確な料金が案内できないのです。
また、お客様が見てお伝えいただく内容が実際に現地を見ると違うことも少なくありません。
もしお客様から聞いた内容で事前に料金を案内して、現地では違う料金だった場合はお客様に迷惑がかかりますし工事業者としてもお客様から「電話で聞いていた金額と違う!」と不信に思われたくはないのです。
そういった現場でのトラブルを避けるためにも「おおよその料金はご案内しますが、詳しくは現地でお見積りさせていただきます」と案内しています。
例えば「10畳用の部屋にエアコンを取り付けしてすぐ後ろのベランダに室外機を置ける場所がある」としましょう。
しかし追加工事がでる可能性としては以下のことがあります。
・エアコン専用のコンセントはあるのか
・エアコンに対応した電圧がコンセントにきているのか
・コンセントの形状は合っているのか
・隠ぺい配管ではないのか
・室外機はベランダの地面に直接置くのか
・室内機の設置面は通常のビスで背板を固定できるのか
等々、細かい事を言うとキリがありませんし電話でこのような事を聞かれても困ると思います。
追加工事の可能性がある以上、現地を確認しないと詳しい料金案内ができないのはこの様な理由からです。
正確なエアコン工事料金が知りたいなら見積もりをお願いしましょう
見積もりを依頼すると「見積もり代」がかかる場合もあるし、立ち合いが必要なので面倒ではあります。
ですが工事業者からの目線で言うと、エアコン取り付けの際は見積もりする事をオススメします。
もしエアコンを購入して、いざエアコンを取り付けするとなった時に「追加費用で数万円かかります」と言われたらどうしますか?
そんなに費用がかかるなら返品します、と言っても販売店によっては断られる可能性もあります。
返品できたとしても購入したエアコンの配送料や返送料はかかると思った方がいいでしょう。
よく知らない方が多いですが「クーリングオフ制度」はこの場合だと適用されません。
クーリングオフは押し売りや悪質な訪問販売に設けられた制度なので、ご自身が選んでエアコンを購入したら「お客様都合による返品」という扱いになります。
あとはエアコンを販売したお店の裁量次第で、インターネット通販でもホームページの注意事項に記載されている内容に基づいて対応されます。
この様なトラブルを避けるためにも、エアコンを購入する際には一度「工事見積もり」を依頼した方がいいと考えます。
また工事業者や工事会社によって追加工事費(オプション料金)は異なりますので追加工事費が高額になる場合は相見積もり(複数社の見積もり)をすると見積もり台を差し引いても結果的にお安い価格で施工できる場合もあるので覚えておきましょう。