お掃除機能付きエアコンのお手入れ不要は間違い？

エアコンには色々な機能が付いていて、その中でも人気があるのは「お掃除機能付き」のエアコンです。

 

面倒なフィルター清掃をリモコン操作だけで自動的にお掃除してくれる便利な機能・・・

 

と思われる方が多いですが、はっきり言ってそれは間違いです。
大きいホコリはお掃除してくれますが細かいホコリや毛などは取り除けません。

 

私もエアコンの工事屋として数百台とお掃除機能付きのエアコンを見てきましたが、どのメーカーの機種でもフィルターは汚れています。
自動お掃除機能付きのエアコンだからと安心して全く手入れをしていないエアコンは特に汚れが酷いです。

 

実際にエアコンの効きが悪いから見てほしいと言われたエアコンも、フィルターの詰まりが原因だったということも多々あります。

 

小さいホコリやカビの粒子は、フィルターの目をすり抜けて、エアコン内部の熱交換器に汚れが溜まり、その汚れをエサにしてカビ菌が繁殖するので完全にお掃除不要のエアコンなんて存在しません。
そもそもフィルターの表面を掃除したゴミもダストボックスに溜まるので定期的に捨てる必要があります。

 

エアコン工事業者であれば自動お掃除機能付きのエアコンはオススメしないと思います。

エアコンクリーニングを専門にしているお掃除のプロにお願いした場合、お掃除機能付きのエアコンは割高に設定されている事が多いです。

 

エアコンの洗浄方法は二種類あり、「壁掛け洗浄」と「分解洗浄」がありますが、お掃除機能付きのエアコンは内部が複雑な構造になっているため、分解洗浄だと対応できない場合もあります。

これまで説明した通り、お掃除機能付きでもフィルターは汚れます。
通常のフィルターと比べてフィルターの目が細かい分、詰まりやすいので定期的なお手入れが必要です。

 

目が詰まった状態でエアコンを使用すると、空気の流れを遮断するので冷暖房の効きも悪くなり電気代も高くなってしまいます。

 

自動お掃除機能付きだからと過信せずに、できれば季節ごとの年4回はフィルターを水洗いすることをオススメします。

フィルターを取り外すときは一気にホコリが舞い落ちてくるので、全面パネルを開いたらフィルター周りとパネル部分を掃除機で吸って下さい。
また、フィルターを無理やりに取り外そうとすると爪の部分が折れてしまうのでゆっくり取り外しましょう。

 

浴槽で両面にシャワーを当てて、細かい汚れは歯ブラシを使えばフィルターに傷を付けずに洗浄できます。
その後は目に見えないカビ菌を除去するために天日干しをして、しっかり乾かしてフィルターをもとに戻せば完了です。

 

補足ですが、エアコンの内部は熱交換器といって鉄のフィンが無数にもあるので汚れているからと素人が触るとケガする恐れがありますので気を付けましょう。